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17.Jonnny Thunders |
究極のろくでなし。 |
先の『夜想』でのライブの時、ジョニサンのトリビュートアルバムが流れていた。「あぁ、やっぱりいいな」と思った。一時はヘビロテしてたのに、ここんトコ聴いてなかったなと、アルバム引っ張り出して聴いてみた。 「ロックンロール」という言葉は、この男のためにあるんじゃねぇかと思った。 テクニックのなさや、ライブでのデタラメな演奏振りばかりが何かと取りざたされるが、んなこたぁ、この際どーだっていい。 ヘロヘロのろくでもねぇジャンキーだったかも知れんが、これだけの楽曲と演奏を残したんだから上等。 ごちゃごちゃ言わない。エレキでバンドやろうが、アコギで弾き語ろうが、 この男が"ROCK"だ。 (11.07.18) |
16.NIRVANA |
Too painful to live. |
15年前に死んだ、自分より歳若い男がやっていた音楽を、同時代的にならまだしも、後付けで聴くようになるとは思わなかった。彼らが売れていた絶頂期には、軽く聞き流してメロコアやパワーポップの有象無象と同じように思っていたのに。 耳を傾けて思った。Kurtの出す音は「痛い」。別に彼が早世した、自殺した男だということを知ったことでそう刷り込まれたというわけではない。 ロックスターという名声を手にして、反骨とか反逆とか反体制とか、そんな衝動のやり場に窮した男の歌う唄は、奏でるギターの音は、「痛い」。自身の立ち位置を見失い、重圧やら責任やらを前にした苛立ちや焦りや怒りは、切なく虚しい。 「ロッカー」であることと、「売れる」ということの間にある深い溝。音楽が目的ではなく手段になっていくという矛盾。表現であった筈のライブを楽しめなくなっている自分。そんな溝や矛盾にまともに向かい合いすぎたのか、向かい合うには弱すぎたのか……。 ロックの「道化」になり切れず。 "UNPLUGGED"は、自ら執り行った自身の葬儀のように見えて、最高に「痛い」。 (09.09.26) |